外に出掛けて絵を描くのは気持ちの良いものです。
そんな時あると便利なのがイーゼルやパレット台
イーゼルは学生の時、油彩を描いていた頃はこれがないとキャンバスが固定出来ないので使っていましたが、水彩ではスケッチブックや画板を膝の上に乗せて描けば良いし、重くて荷物が増えるので敬遠していました。
しかし最近ではアルミ製の軽くて、画板の角度調整が出来る物が出てきました(水彩では画板を水平に出来ないと困る時がある)
立ったまま描く事が出来るのも利点のひとつでしょう。両手が自由になるし、時々画板から離れて全体をチェックすることが出来ます。
自分に見合った工夫をすればスケッチがさらに快適に!
ここでは私のスケッチ用具を紹介。

スケッチセット(レギュラーサイズ)

■WL-63とオリジナルパレット台


私が購入したのはホルベインのニューシルバーイーゼルで大と小がありましたが、なるべく軽いのが良いので小さい方のWL-63にしました。
これでも縦はF6、横はF8まで対応できます。
私の場合、外でそれ以上大きいサイズを描く事は今のところないので・・・。
しかし問題もありました。それは立って描く場合、常にパレットと筆を手に持っていなくちゃならないって事です。
そこで置き台も作ってみました


■パレット台オープン時


ハイ、これがオリジナルパレット台であります。
構想2週間。なんでそんなに掛かったかって?
まず3本の脚にどう固定するか。
頭からはフレームが邪魔して入らないし
前から掻き込みを入れて止めるにしても
どういったパーツで固定すれば良いのか?
色々とシミュレーションを重ねてもこれといったアイデアは浮かばずじまい
ある朝目覚めて下から通して脚を広げりゃ落ちないんじゃ?
と気付くまで2週間、頭わるいですね(笑)
5.5mm厚のシナベニヤを使ってクリアー塗装しました。
大小の穴は筆、筆洗い用の紙コップ、マスキング液などが転がって紛失しない様に開けたもの。


■パレット台折りたたみ時


丁番を付けて半分に折りたためる様にしました。
こうするとリュックにも収納可能!


■リュックの中身


画材の他はカメラ、雨合羽、帽子、軽量の折畳み傘、椅子、ビニール袋、ウェットティッシュなどが入っています。夏は蚊避けのスプレーも必需品
レジャーシートやダンボールの敷物は汚れ防止や保温に便利。


■ブラシケース・ポーチ


ブラシケースはマジックテープが付いているので立てることも出来ます。
ポーチにはマスキング液、マスキングテープ、スプレーボトル、練りゴムなど


スケッチセット(ミニサイズ)

■ミニスケッチセット


こちらはミニタイプ
イーゼルの代わりに家に余っていた小さなカメラの三脚を使用。


■マジックテープ



パレットテーブルは5.5mm厚のシナベニヤ。2分割にして、マジックテープで止める方式。
筆やスプレーボトル用の穴も開けておく。


■ナット取り付け


画板はA4サイズのシナベニヤ。三脚の雲台に合うナットを付けます。
これは木工の可動棚用の凹ダボを使いました。
1mmネジピッチのM6六角ナットでも大丈夫です。


■A4サイズ


上野のアメ横で買った布製(ヨットの帆の生地)のショルダーバッグA4サイズにすべて収納。絵具はラウニーのミニチュアポケットセット。画板のサイズに切った水彩紙と車に積んでおけば、いつでもスケッチOK!


良い画材が無けりゃ・・

絵が描けない訳じゃない。ましてや上手な絵が描けるわけでもない。
そんな事は百も承知・・・でもちょっとしたこだわり、ささいな喜び。どうせ描くならお気に入りのものに囲まれていたい。そのぐらいの贅沢は許されるはず・・・ここは私のオモチャ箱

僭越ではありますが・・

ここでは水彩画の道具について初心者の方が見ても分かる様に説明しているつもりですが、私の個人の価値感、使用感ゆえにエキスパートの方々が見れば眉をひそめる様な記述が多々あるやも知れません。なんらかのご指摘・ご指導が御座いましたらこちらのほうへ。

結局のところ・・

安かろうが高かろうが自分にあったものを見つけるのが1番なのは言うまでもありません。でもそこにたどり着くには色々試してみなけりゃ分かりませんからね。コレって決めつけるのもつまらないし、気分次第であれこれ触ってみるのも楽しいのです♪